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| 写真は光塩女子学院の新校舎5号館の地下体育館(同校のホームページより)。もうひとつ筆者が勝手に感じているのは、こういった“努力派”=“実力派”女子進学校には、道路を隔てた敷地の校舎を結ぶ「空中廊下」があるケースが多いということ。桜蔭も光塩も横浜共立も、この「空中廊下」で校舎間が結ばれている! いつかこの「理由」を究明したいと思っている(わけです)。 |
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前回は「学校の広さ」について触れました。私学には「都心型」と「郊外型」のタイプがあり、校地が広いのは、やはり「郊外型」の学校に多いということをご紹介しました。ただし、校地は手狭な「都心型」の私学でも、さまざまな工夫によって、限られたスペースや施設を有効活用しているケースが多い、ということもお伝えしました。今回も引き続き「学校の広さ」について考えてみたいと思います。
都心部や近隣エリアからは通学の便利な、いわゆる「都心型」私学には、やはり校地の狭いケースが目立ちます。とくに女子校にそうしたケースが多く見られます。しかし、男子ほどエネルギーを持て余していないとはいっても、やはり成長期の中高生ですから、身体を動かすことは大事です。各私学もそのことは十分に考慮しています。
そうしたことからでしょうか、こういう「都心型」の私学でも、限られた校地に「地上&地下」のスペースをフルに生かして、立体的な校舎(たとえば高層ビル型)を建築して、そのなかに十分な機能をもつケースが増えています。先に15年以上にわたる新校舎の新築工事を終了させた豊島岡女子学園などはその典型です。雙葉の校舎も、昔の趣を残したまま、なかの設備は見違えるようになりました。桜蔭も現在工事中ですが、きっとそこには「あっといわせる」ような独自の工夫が盛り込まれていることでしょう。
今回、注目したいのは、杉並の閑静な住宅街にある光塩女子学院です。この小規模(中高1学年約170名)なカトリックの女子校は、いわゆる「外から見える」校舎面積と、実際に「中に入ってはじめてわかる」校舎面積がまったく違うという、典型的かつユニークな例です。外から見ると、校舎そのものも小ぶりの落ち着いたものなのですが、地上4階(高さ28m)、地下2階(深さ11.5m)の立体的校舎には、(とくに地下に)あらゆる教室や施設が機能的に盛り込まれています。
典型的な「都心型」私立女子校のなかには、地下に温水プールを設置して生徒の健康のために活用している私学が多い(桜蔭、三輪田学園、跡見学園、和洋九段など)のですが、光塩女子学院では最近、それまでプールがあったスペースをつぶして(これはちょっと残念ですが…)、5号館という建物を新築しました。
驚いたのは、その新校舎の地下にも体育館が設置されたことです。これまで同校には、やはり地下に2つの体育館(うちひとつはかなり広い)があったうえに、またひとつ体育施設が加えられた形になります。同じように「理系に抜群に強い」女子進学校(=よく勉強するタイプの私学)でありながら、桜蔭にふたつの体育館があったことは、(くわしい方には)よく知られていて、ときどき「何でだろう」と話題になるのですが、光塩女子学院の場合には、ついに「3つの体育館」を持つ(しかも地下に)私立女子校になったわけです。これは筆者の知るかぎり、私立女子中高の“日本新記録”ではないかと思います。
「それがどうした」といわれると困るのですが、やっぱりこうした“努力派”進学校でも(いや、だからこそ)、生徒のための運動施設が非常に大切にされており、心身ともにバランスのよい成長が望まれているのだなあ、ということを感じています。そうしたことも、やっぱり実際に学校に行ってみないと、本当のところはわかりませんね。
(K.Kita )
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